上の画像が西独のJohannes~Bernhard系統、下の画像が東独のPhilipp~August系統を委しく書いています。
Philippはマイスターの資格を取得し1920年にフルートメーカーとして独立。
1941から父(Philipp)の元で修行を始めた息子Johannes Gerhard Hammig(1927 - 1995)が1959年に工房を引き継いだ(もちろん、1959年以前も、Gerhard作のものもあるだろう)。
1994年にはGerhardの子供たち、つまりPhilippの孫に当たる、Gunter(1959-)とFrank Hammig(1960-)に工房を引き継いでいる。
同じく1994年の夏、PhilippとA.R.のブランドはKarl Christian Lederer社を買収し、多少の変動はあるでしょうが、今日20余人の従業員がマルクノイキルヒェンで製作を行っており、同じ工房でJ.G(Philippの子Johannes Gerhard)、A.R.、そしてPhilippの3ブランドのHammigが製作されている。
ちなみにA.Rの子Helmuth(1908-1995)は修行の後ベルリン(東独)で、Johannes Erhard(1911-1993)はフライブルク→ラール(それぞれ西独)で、高名な製作家となった。
たくさんいる"Johannes Hammig"
混同しやすいのは、何と言っても"Johannes"がたくさんいることですね!
HelmuthもJohannes Helmuthなんですね。
フルート界で一般に"Johannes Hammig"と言われるのは、A.R.の子にしてHelmuthの弟で、西独に移ったJohannes Erhard Hammig(1911-93)が立ち上げたメーカーのことです。
上のほうの家計図によると、Johannes Erhardの子Johannes Gottfried(1935-99 この人も"Johannes"笑)、またJohannes Gottfriedの子であるBernhard Ludwig(1966-)もJohannes Hammigブランドの製作に当たっていたようです。
もう一方の"Johannes"は東独系、Philippの息子であるJohannes Gerhard(1927-95)で、彼の死後"Johannes Gerhard Hammig"ブランドが立ち上がりました。
今日では、西独系のBernhardが自らのブランドとして独立し、Johannes名義の製造を止めた(たぶん)こともあり、"Johannes Hammig"と検索すると、東独系のJohannes Gerhard Hammigのほうが出てくるのがややこしいところです。
しかも西独系のJohannes Erhard Hammigと東独系のJohannes Gerhard Hamiigが一字違いという(笑)。
個人的には、ヴィンテージのハンミッヒとして認識されるのは、A.R.、Philipp、Helmuth、Johannesの4ブランドです。
J.G.とBernhardはヴィンテージというより現代のフルートという印象です。
Philippの場合、1990年代あたりまで1960年代と同じような作り方をしていた部分も多く、1990年代のものであっても、特に1994年までのものは十分な連続性を感じることができるかもしれません。
1990年代とされるものを吹いてみても、ヴィンテージの風味は多分に残っていました。
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