E.Rittershausen(リッタースハウゼン)の総銀を吹かせていただきました。
先にも書いたように、A.R.とPhilippのHammig兄弟が修行したメーカーですね。
20世紀の初めごろのものがたまに売られているのを見ます。
今回吹かせていただいたものもやはり20世紀はじめごろと思われるものです。
興味深かったのは、1960~70年頃のドイツのフルートたちよりも、19世紀後半~20世紀初めのフランスのフルートに似たようなものを感じたことです。
louis lotやBonnevilleのような、複雑でカラフルで凝縮された筋金入りの美音が、このドイツのフルートからも出てきてびっくりしました。
デュフレーヌもこういう楽器を使っていたのかなというようなフルートです。
もちろん、ロット吹きとされる彼がリッタースハウゼンを使っていたと主張するものではありません(笑)。
ここらへんは国より時代の空気が大きかったといったところでしょうか。
このリッタースハウゼンは、スケールが、1960~70年代のドイツフルートとも、もちろん現代のフルートとも、全く異なっていて、慣れるのには時間が必要そうでした。
吹いている人をまず見かけませんが、ほかの個体はどんな音がするのか、今後もっと試してみたいメーカーです。
すでに多くの人が探し求めてきたlouis lotやBonnevilleは、魔改造されたものが多くなっていますが、それに比べるとRittershausenはまだ、変な改造をされていないものを比較的安く入手できるかもしれませんね。
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